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執筆者の写真Junichi Nagai

【WEB連載】「私のピアサポート!2023.10月号」

【WEB連載】「私のピアサポート!2023.10月号」


松本真由美/どさんこコロ

「ピアサポーターさんとの出会い」

みなさま、こんにちは。思えばピアサポーターさんたちとの出会いは、15 年前にさかのぼります。

国の精神障害者地域移行支援特別対策事業が実施されたのが 2008 年、某地域のピアサポーターさんたちに聞きとり調査をさせていただいたのがピアさんと出会った最初でした。あの時のピアさんたちによる退院支援は本当にすばらしかったです。地域で暮らせるか不安な気持でいっぱいの入院者さんが、ピアさんに映画館やレストランに同行してもらい、相談にのってもらい、暮らせる自信を得ていきました。かゆいところに手が届くピアさんの気遣いはさすがと感服することばかり。

今は「どさんこコロ」でピアさんにたいへんお世話になっています。「どさんこコロ」は精神科病院に入院中の方やご家族、関係者の方々のお話を聞かせていただく権利擁護団体です。ピアさんの視点になるほどと思うことが多々あります。

「どさんこコロ」のリーフレットに「電話を自由にかけたい」という吹き出しがあります。「入院中はね、電話や手紙もそうだし、おやつも自由に食べたい、テレビもみたい、お茶も水も自由に飲みたい、でも制限があるんですよ。だから、「自由」が入院中にしたいことなんです!」と、あるピアさんが教えてくださいました。ごく当たり前のことが病院によってはできないことがあるのですよね。「電話を自由にかけたい」には強い思いが込められていることを知りました。これから電話に出る時、面会でお話を伺う時に、ピアさんに教えていただいたことを念頭に、入院者さんの気持ちになってお話を聴かせていただくことを心がけたいです。

病を体験した人たちの声はなにより大切です。こちらの勝手な想像や思い込みで判断する前に、ピアさんはどう感じるのか、これからも教えていただこうと思います。北海道ピアサポート協会の名ばかり応援サポーターですが、今後のみなさまのますますのご活躍を応援しています。


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