『私が今思うピアサポートとは。』
みか/PEER+schoolスクールサポーター/札幌市
私は半年間ピアスクールに通い、認定ピアサポーターの資格を取得しました。現在はスクールサポーターとして講座の補助役などをしつつ、就職活動の準備をしています。 この半年間、講座を受けて思ったのは「今まで私がしてきたこともピアサポートだったのだ」と言うことです。
ピアスクールに入学する前に通所していたB型事業所で、通所4年目からリーダーを任されるようになりました。作業ができない利用者さんに対し、どのようなフォローをし、工夫をしたら少しでも作業ができるようになるのか?と考える日々でした。「どうせ自分は作業ができないから」と言う利用者さんも居ましたが、どんなに作業ができなかったとしても、「全くできない」と言うことはないのです。苦手なところをフォローして、作業の仕方を工夫し、分かりやすくすることで、1日にできる作業量は圧倒的に変わりました。その人の障害特性に寄り添う、と言うと大袈裟かもしれませんが、苦手なところをフォローしてあげさえすれば「全くできない」と言うことはなくなったのです。 この「苦手なところをフォローして工夫をし、分かりやすくする」と言う行動もピアスクールに通い、皆さんと学んでいくうちに、「ピアサポートだったのか!」と思ったのです。
できないからそのまま放置するのではなく、できない理由を探し、それをフォローすることで、「できない」は「できる」に変わったのです。障害特性ゆえに、できないこと、苦手なことはあるかと思います。でも。
だからと言ってそれを軽視することなく、その人のできる力に寄り添いフォローすることで、できることは確実に増えていくのだと思います。 ピアサポートとは、その人らしさを引き出せるように、できないことはフォローをし、できることは見守る、そんな持ちつ持たれつの関係のことを言うのじゃないかな、と今は思っています。