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雇用者向けQ &A

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ピアサポーターになるには資格は必要ですか?

Q

基本的に必要ありません。ピアサポーターは、自ら障がいや疾病の経験を持ち、その経験を生かしながら、他の障がいや疾病のある障がい者のための支援を行います。職場によっては「障害者ピアサポート研修(基礎及び専門研修)」を修了した人が採用条件として求められることがあります。

A

Q

ピアサポート加算ってなんですか?

A

令和3年度の障害福祉サービス等報酬改定において

「ピアサポート体制加算」と「ピアサポート実施加算」が新設されました。また就労継続支援A型のスコア方式でも基本報酬等が見直され、ピアサポーターを雇用することが評価されました。 

障害者ピアサポート研修を修了しているピアサポーター及び、管理者等、協働する支援者を配置することが条件の一つになっています。

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〇ピアサポート体制加算の対象

自立生活援助、計画相談支援、障害児相談支援、地域移行支援、地域定着支援

〇ピアサポート実施加算の対象

就労継続支援B型、自立訓練(生活訓練)、共同生活援助

 ​※共同生活援助のみ、退居後ピアサポート実施加算あり

〇加算取得条件

・(1)障害者(もしくは障害者であったと都道府県又は市町村が認める者)

及び管理者又は障害者と協働して支援を行う者をそれぞれ常勤換算0.5人以上

(併設事業所(自立生活援助、計画相談支援、障害児相談支援、地域移行支援、地域定着支援に限る)

の職員を兼務できる、2人以上の障害者の合計もできる)を配置していること

・(1)の人が「障害者ピアサポート研修(基礎及び専門研修)」を修了していること

 ・事業所の他の職員に対し、障害者に対する配慮等に関する研修を年一回以上行っていること

 ・加算の算定要件を満たすピアサポーター等を配置している事業所であることを公表していること

  ※ピアサポーターによる支援を希望する者に対し、事業所の選択の重要な情報として知ってもらうために公表するものである

・自立生活支援加算(Ⅲ)又は退居後(外部サービス利用型)共同生活援助サービス費を算定していること。

​  ※共同生活援助に限る

(※ 体制加算は上記の条件を満たせば他のスタッフが支援を行った場合も報酬がもらえます )

(※ 実施加算は雇用形態は問わず、(1)の人がピアサポートを行った場合に実施した人数に応じて報酬がもらえます )

(※ 個別支援計画に基づいてピアサポーターが利用者に対し支援を行った場合に実施とみなし、実績記録表の備考欄にピアサポートを記入します。各自治体によって解釈が異なる場合があります。加算取得の際には各自治体にお問い合わせください。

〇報酬単価

 100単位/月(1,000円程度)

 

〇報酬の例(ピアサポート体制加算・ピアサポート実施加算)

 

・相談支援事業所:

(例)相談支援専門員とピアサポーターで計画作成やモニタリングを月40件

地域移行支援を月 2件 実施した場合

→1件につき100単位なので4,200単位(42,000円程度)

 

・就労継続支援B型:

(例)ピアサポーターが利用者20人にピアサポートを実施した場合

→1人につき100単位なので2,000単位(20,000円程度)

スコア方式について

〇スコア方式の対象

就労継続支援A型

 

〇スコア方式の考え方

 就労継続支援A型は、1日の平均労働時間、生産活動の収支状況、多様な働き方(利用者側)、支援力向上(スタッフ側)、地域連携活動の5つの観点からなる「各評価項目」のスコア合計点(200点満点)から基本報酬が決められます。例えば、合計点が105点以上130点未満であれば655単位/日、150点以上170点未満であれば692単位/日となります。

支援力向上(スタッフ側)に「ピアサポーターの配置」項目があり、ピアサポーターを職員として配置していると2点となります。

 

〇ピアサポーターの条件

・障害者(もしくは障害者であったと都道府県又は市町村が認める者)が「障害者ピアサポート研修(基礎及び専門研修)」を修了し、終了証の交付を受けていること

・職種は、サービス管理責任者、職業指導員、生活支援員、利用者以外の者であって利用者とともに就労や生産活動に参加し、利用者と同程度の出勤日数であること

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​求人票記載例(加算あり、加算なし)

​ピアスタッフ、ピアサポーターとして雇用すること、働くこと。
タイトル(仮)

ピアスタッフを雇用する上で、どんな準備をしたら良いですか?

Q

(管理者の立場から)

《雇用前》

①障害のある・なし関係なく、雇用する側が人間性として、この人と働いてみたいと思えているかが大切。

②障害者として特別扱いするのではなく、一緒に働く仲間(同僚)として受け入れる。

③現在の職員でピアスタッフにどのような役割を担ってほしいかを明確化する。

④求人票を作成してみる。(雇用条件等)


《雇用後》

①本人の想いや強み、苦手なこと(私の取扱説明書など)を共有し合う。

②適材適所の配置になっているか、誰もが強みを活かして安心して働ける場作りを考える。

③協働モデルを意識した職場内ピアサポートやスーパーバイズ体制等の環境整備を行う。

ピアスタッフと協働支援者が一緒に働く上でどんな準備をしたら良いですか?

Q

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(協働支援者の立場から)

〇合理的配慮

ピアスタッフが合理的配慮を必要とする場合、配慮事項について本人と事前によく話し合う

お互いに得意なこと、苦手なことなどを伝え合う。


〇業務内容

ピアスタッフが行う業務、 専門職が行う業務、協働して行う業務など区別があれば、事前に整理する。


〇コミュニケーション

仕事をすすめる中で守秘義務、二重関係などピアスタッフが悩むことが出てきた時は、一番身近な協働支援者の方と日々コミュニケーションをとることで解決できるように心がける。 情報共有も含め、日頃から話す時間を取る。

ピアスタッフとして働く上でどんな準備をしたら良いですか?

Q

~プロフィール~

・現在40代で統合失調症。今でもたまに幻聴がある。被害妄想が強くて疲れやすい。

・就労継続支援B型のピアスタッフ。ピアスタッフ歴17年。常勤。

・真面目で頑張り屋さん。話好きだが人見知りが激しい。じっとしているよりもどこかへ出かけたり研修に参加したりとアクティブに過ごすことを好んでいる。たまにスケジュールを詰め込みすぎるため体調を崩すことがある(熱発する)。体調が良い時は割と穏やかだが、疲れてくると被害妄想が強くなり攻撃的になることが多くなる。そのため、疲れている時は特に自分の言動には気を付けるようにしている。

・計画を立ててその通りにこなすことはなんとかできることもあるが、臨機応変な対応がとことん苦手で突然のイレギュラーにはめっぽう弱い。

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(ピアスタッフの立場から)

〇ピアスタッフの中島邦宏(なかじー)の場合

〇全般

・目標を持つ(なかじーの場合:魅力的な人になる)

・人間楽な方に流されやすいので、初心を忘れない。

・人間関係や体調面など色々辛いことがある、ということを頭に入れておく。

・結果から原因を考え、対処法を考える

 

〇日常生活

・自分が将来的にどのような生活を望んでいるのか、そのために今何をする必要があるのかを考えて実行する。

→朝は1日のタイムスケジュール、日曜日の夜は1週間の予定を確認する。

→休日もできるだけ平日と同じようなタイムスケジュールで生活する。

 ※何もしない日もたまには必要。

→1週間単位、月単位、年単位の計画を立てる。


〇セルフマネジメント

・家に帰宅したら手洗いうがいをする。

・病や障がいと向き合う

 ※クスリは必ず飲む。

・体調の波を80%以上でキープする。

→自分の今の体力を把握して、残りの体力で疲れすぎない行動を選び、極力仕事を休まないでやり過ごすようにする。

→仕事のあとや休日には楽しいことをできるだけ行う。そうすることで体力も自然とついてくる。

 ※夜更かしはしない。寝だめはできなくても睡眠負債はなくすことができる。

〇仕事

*基本姿勢

・仕事中に眠気や疲れを感じた時は、利用者にそのまま伝えて利用者から元気をもらう。

・確認する。一人で勝手に決めない。困った時は話しやすいスタッフに相談する。失敗した時は報告する。

・できるだけ人を褒めるようにする。

・基本的に自分に出来ないことは相手に求めない

 

*体調管理

・メンタルの出力は60%、作業能力は80%をキープするイメージをする。

→極力残業はしない。

→翌日にどうしても疲れが残りそうな時は有給の範囲内で積極的に休む。

 

*距離感

・すべてのメンバーさんと気さくに話せる関係性を作る。

・人に何かを伝えるときは言い方をアサーティブに工夫する。

・スタッフも含めて、バウンダリー(距離感)を常に意識する。自分と相手の丁度いい距離感を見つけて維持する。

※疲れている時はイライラして八つ当たりしてしまうので、言動にいつも以上に気を付ける。

<参考リンク>

北海道障がい者ピアサポーター養成事業の実施について

https://www.pref.hokkaido.lg.jp/fs/8/4/9/3/2/1/7/_/R4Material_5-2.pdf

new 令和6年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37772.html

 

new 令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37772.html

 

令和3年度障害福祉サービス等報酬改定の概要

https://www.mhlw.go.jp/content/000759622.pdf

 

令和3年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容

https://www.mhlw.go.jp/content/000759620.pdf

 

令和3年度障害福祉サービス等報酬改定等に関するQ&A VOL.1

https://www.mhlw.go.jp/content/000763133.pdf

 

令和3年度障害福祉サービス等報酬改定等に関するQ&A VOL.6

https://www.mhlw.go.jp/content/000896121.pdf

 

令和3年度障害福祉サービス等報酬改定において創設した加算及び見直した加算の届出様式例

https://view.officeapps.live.com/op/view.aspx?src=https%3A%2F%2Fwww.mhlw.go.jp%2Fcontent%2F000799116.xlsx&wdOrigin=BROWSELINK

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